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 オオタカやハヤブサを放ち、キジやカモを捕らえる「鷹匠(たかじょう)」に憧れ、訓練を重ねる女性が山梨県富士河口湖町勝山にいる。旅館従業員の篠田朔弥(さくや)さん(20)だ。

 篠田さんが所属する「諏訪流放鷹(ほうよう)術保存会」(東京都青梅市、大塚紀子事務局長)によると、鷹狩りは平安時代の貴族や天皇に親しまれ、15世紀以降は戦国時代や江戸時代の武士にも広く愛好されたという。

 篠田さんは中学2年の時、海外から雄のオオタカ「颯雅(そうが)」を購入。2年前、諏訪流の認定試験に合格し、鷹匠になった。

 毎朝2時間、左手に颯雅を止まらせ、自宅近くの河口湖畔を散歩するのが日課だ。「信頼関係を育てるのに欠かせません」。片足で止まったり羽を膨らませたりするしぐさは、鷹が安心している証しだそうだ。

 自宅横の雑木林で飛翔(ひしょう)訓練もしている。円を描くように左手を振ると、颯雅は低く飛び出し、100メートルほど先のアカマツの先端に止まった。餌になるウズラの肉片を振ると左手に舞い戻った。狩猟期間中はキジを捕まえることもある。

 定期的に保存会の講習会に参加し、会員との情報交換も欠かさない。「犬や猫などのペットと違い、鷹の愛情表現はそっけない。そんな鷹との共同作業で狩りを成功させるのが魅力です」(河合博司)