バンクシー×日本陶磁器、異色の競演「幅広さ楽しんで」

三ツ木勝巳
[PR]

 企画展「甘養亭河喜(かんようていかわき)コレクションの共演 オールドノリタケ×ストリートアート」が、山梨県身延町西嶋の町なかとみ現代工芸美術館で開かれている。14日まで。町内の老舗和菓子店「甘養亭河喜」の所蔵品が並ぶ。

 オールドノリタケは明治~戦前、欧米向けにつくられた日本陶器(現在のノリタケカンパニーリミテド)製の陶磁器。生地の上に水と混ぜたどろどろの粘土をチューブ状の道具から絞り出したり、色絵具を塗り重ねたりした技法「盛り上げ」を使った花器やたばこ入れをはじめ、計約20点を公開している。

 ストリートアートは、赤い風船と少女が描かれた版画「Girl with Balloon」、英国議会らしき場所にサルが並ぶ「Monkey Parliament」など覆面芸術家と言われるバンクシーの作品6点、キースへリングのポスター、国内アーティストの作品も含め、計約30点が並ぶ。

 村松菖蒲学芸員は「今も輝きを失わないノリタケの100年以上前の職人技やセンス。そして、ストリートアートの現代作家の作風の違いや幅広さを見てもらえたら」と話す。

 無料。火曜休館。問い合わせは(0556・20・4555)へ。(三ツ木勝巳)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません