【詳報】中断1時間超、大荒れ審議の末に官僚たちが告白

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 菅義偉首相が8日の衆院予算委員会に出席し、新年度予算案の基本的質疑3日目の論戦に臨みました。首相の長男と総務省幹部の会食問題をめぐって審議が紛糾した末、官僚たちが翻した答弁とは。東京五輪パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言に対する首相の答弁は。タイムラインで詳報し、記者が解説します。

09:00

衆院予算委員会始まる

 菅義偉首相らが出席し、衆院予算委員会が始まった。

 委員会冒頭、政府参考人の出席が決まった。菅首相の長男ら衛星放送事業者側と総務省幹部が会食していた問題で、秋本芳徳・情報流通行政局長と湯本博信・情報流通行政局官房審議官が、4、5日に続いて出席することが決まった。立憲民主党が質問する予定。

09:20

「GoTo再開時期は?」に国交相が答弁

 赤羽一嘉国土交通相は全国で停止している「Go To トラベル」の再開時期を問われ、地域を限定して再開することも一案との認識を示し、「来たるべき時にはスムーズに再開できるようにしていきたい」と述べた。

 自民党の佐々木紀氏の質問への答弁。赤羽氏は、キャンペーンの再開には「政府対策本部の専門家のご指導を仰ぎながらというのが大前提だ」とした上で、緊急事態宣言解除後はキャンペーンを速やかに再開して欲しいとの声が、観光業界を中心に寄せられていると説明。「国民のみなさんがより安心して旅行できる環境をつくるために、もう少し強力な感染対策を講じていかなければならない」と述べた。

09:25

マスクは不織布か布か、河野大臣の二重式か

 不織布マスクと布マスク、どっちがいい?――。新型コロナの流行でマスク着用が欠かせないなか、自民党の佐々木紀氏は「(どちらがいいか)社会現象になっている」として、政府に対してマスク性能の基準を設けるべきだと迫った。

 佐々木氏は「『不織布マスク警察』というのを聞いたことがあるでしょうか」と切り出し、布マスク着用者が「不織布にしろ」「病人に感染させるつもりか」などと詰め寄られるケースがあるとしたうえで、「素材より性能が大事だ」と主張。また、議場の河野太郎行政改革相が不織布マスクの上に布マスクを着用する「二重マスク」姿であることにも触れながら、マスク選びの参考となる認証や品質基準が必要ではないかと尋ねた。

 田村憲久厚労相は「一定の性能があれば、布であろうが不織布であろうが、ちゃんと着ければ一定の効果はある」と説明。そのうえで、「国民の要望もある」とし、業界団体の自主基準にとどまることも考慮しながら「厚労省として適切に対応していく」と答えた。

10:30

自民国対委員長「森会長が引き続きお務めを」

 女性蔑視発言をした東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長に対し、辞任を求める声が国内外で上がっている。

 これに対し、自民党の森山裕国会対策委員長は国会内で記者団に「極めて遺憾な発言」としながらも、「本人は反省し、発言も取り消している。また、オリンピックを目前にしているわけだから、引き続き森会長がお務めをいただくことが良いのではないかと、個人的に思う」と語った。

 森山氏はさらに、森氏について「オリンピックの誘致をはじめ、大変献身的に努力してこられたことは、国民が等しく理解していることではないでしょうか」とも語った。

10:30

与党から「日本はワクチン後進国」

 自民党に続き、質問に立った公明党の桝屋敬悟氏は、新型コロナウイルスのワクチン接種について、具体的な時期と日本が欧米に比べて遅れている理由をたずねた。

 桝屋氏は「我が国にワクチン…

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