常時換気装置、30分ごと窓全開より効果 弘前大が実験

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林義則
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 弘前大は、熱交換型の常時換気装置を備えた教室では、30分に1回窓を全開にした場合と同程度以上の空気入れ替え効果があったとする実験結果を発表した。弘前大は厳寒期の暖房と新型コロナウイルス感染拡大防止との両立を探ろうと実施した換気実験の結果を1月に発表。窓を開けずに教室を使う場合の新たな基準作りを進めるとしている。

 文部科学省は学校の感染防止マニュアルで、幅10~20センチを目安に教室の窓を常時開けて換気するか、30分に1回以上窓を全開にすることを求めている。だが、開ける窓の数や場所は明確に示されていないほか、寒冷地では頻繁に窓を開けて換気をするのは難しいことから、大学の施設環境部が昨年12月、容積408立方メートルの講義室で、授業の前と後の二酸化炭素濃度を測って換気量を推計する実験を行った。

 窓と扉を閉じ、熱交換式の常時換気装置だけを動かした場合、36人が在室した講義室の1時間あたりの換気量は1251立方メートル。35人が在室して常時換気装置は動かさず、窓1カ所を5センチ、扉1カ所を10センチ開けた場合は1080立方メートルだった。それぞれ20分と23分程度で部屋の空気が入れ替わっている計算になるという。

 ただ、厚生労働省は商業施設などで1人1時間あたり30立方メートルの換気を推奨していることから、各教室の換気装置の性能に応じて新たな定員を算出し、定員を超える場合のみ窓と扉を1カ所ずつ開けて換気することを検討するとした。

 渡辺淳平総務担当理事は、同様の換気装置は大半の大学が備えているとして「寒さが厳しいほかの大学などでも参考にしてほしい」と話した。(林義則)

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