大阪の暑さ、21世紀末は連日危険レベル 熱中症3倍に

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川本裕司
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 地球温暖化の影響で21世紀末の大阪市は、8月には連日のように「危険レベル」の暑さとなることが、環境科学者らの共同研究によるシミュレーション予測で明らかになった。積極的な対策を取らなければ、熱中症による搬送者は現在の3倍になると見込まれるという。

 日本気象協会関西支社(大阪市)が、大阪市立環境科学研究センターの桝元慶子研究員(環境科学)と、兵庫県立大環境人間学部の奥勇一郎准教授(気象学)の2人から助言を受け、「熱ストレス増大による都市生活への影響調査」をテーマにまとめた。環境省からの委託を受け、3年かけて研究し、昨年6月に公表された。

 シミュレーションしたのは、気温に湿度や輻射(ふくしゃ)熱を加味して算出する体感の暑さ指数(WBGT)で、31度を超えると危険レベルと定義される。

 国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の試算に基づき、今世紀末までに8月の平均気温が3・6度上がるとの想定を元に、2013年8月6日~23日のデータから、温暖化が進んだときの状況を予測した。この年は、高知県四万十市で国内観測史上最高(当時)の気温41・0度を記録するなど猛暑続きの夏だった。

 シミュレーション予測を担当した奥准教授によると、大阪市では晴天の場合、日中は暑さ指数が危険レベルの31度以上で、通常は気温が下がる夜から明け方にかけても、厳重警戒レベル(28度以上31度未満)にとどまる日が多かった。

 こうした予測から、現在は大阪市内の熱中症による搬送者数は1日50人以下だが、温暖化により21世紀末には100人を超える日が多くなり、月間で3倍以上になると見積もられた。

 奥准教授は「都市化によるヒ…

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