日経平均、一時2万9000円台 30年6カ月ぶり

吉田拓史
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 8日の東京株式市場で、日経平均株価が大きく上昇し、一時2万9000円台に回復した。1990年8月以来、30年6カ月ぶり。米国で追加経済対策の早期成立への期待感が高まったほか、国内企業の好決算も後押しした。

 日経平均の上げ幅は一時600円を超え、午前の終値は、前週末より598円99銭高い2万9378円18銭。東証株価指数(TOPIX)は一時1920台をつけ、2018年1月の1911を超え、取引時間中として91年6月以来の水準まで上昇した。

 バイデン米政権が掲げる新型コロナウイルスに対する1・9兆ドル(200兆円)の追加経済対策が成立するめどがたち、前週末に米国の株価が上昇した流れを受けた。米連邦準備制度理事会(FRB)が1月末にゼロ金利政策量的緩和の維持を決めたことも、株価を支えた。

 国内では、製造業を中心に業績の上方修正が相次いでいることも投資家を強気にさせている。野村証券の神谷和男氏は「経済の正常化がおぼろげながら見えてきた」としながらも、その後の成長の道筋は見えておらず、「過熱感が気になる」と警戒している。(吉田拓史)