反プーチン政権、広がる共感 2児の母も立ち上がった
ロシアの反政権活動家アレクセイ・ナバリヌイ氏の解放を求める反プーチン政権デモの影響が、同国全土に広がっている。ナバリヌイ氏の支持層にとどまらず、これまで政権を支えてきたとされる地方の低所得者層や、政治に無関心だった人々にも共感が拡大しており、政権が危機感を募らせている。
ロシア中西部の工業都市エカテリンブルク。建設現場で働くエカテリーナ・スルシャコワさん(45)は1月31日、反政権デモに参加したところを、「無許可の違法デモに参加した」として拘束された。その日のうちに解放されたが、5日後、警察に連行され、裁判所から200時間の強制労働を命じられた。
拡大する1月31日のデモで、自身が拘束された場所に立つエカテリーナ・スルシャコワさん=2021年2月6日、エカテリンブルク、石橋亮介撮影
地元メディアによると、ロシア全土で反政権デモがあった1月23日と31日、同市では5千人以上が参加するデモが行われ、計約100人が拘束された。エカテリーナさんは家族に反対されたが、「政治の仕組みを変えるまで、立ち止まってはいけない」との思いで参加したという。
以前は政治に関心がなく、プ…
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