日本の経常黒字13.8%減 訪日客減でサービスが赤字

永田大
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 財務省が8日発表した2020年の国際収支(速報)は、貿易や投資によるお金の出入りを示す経常収支が17兆6976億円の黒字だった。黒字幅は前年と比べて13・8%縮んだ。新型コロナウイルスの影響による訪日客の急減で、「サービス収支」が大幅な赤字に転じたことが響いた。

 モノの輸出入を示す「貿易収支」は、3兆457億円の黒字。新型コロナで貿易全体が滞ったが、輸出額より輸入額の減少の方が上回り、黒字幅は前年より2兆6645億円増えた。

 サービスに関するお金の出入りを示すサービス収支は、3兆5362億円の赤字。19年のサービス収支は訪日客の増加により現在の統計となった1996年以降で初の黒字だったが、新型コロナ訪日客が19年比で87・1%減ったことが影響した。

 同時に公表された20年12月の国際収支(速報)では、経常収支は1兆1656億円の黒字で、4カ月連続で黒字幅を拡大した。輸出が10カ月ぶりに前年同月比で増えたことに加え、輸入が1割以上減り、貿易収支の黒字幅が拡大した。(永田大)