「円谷2世」の走り五輪で 相沢選手、あの日の衝撃胸に

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聞き手・田中基之

拡大する写真・図版陸上の日本選手権男子1万メートルで優勝し、東京五輪代表に内定した相沢晃選手=2020年12月4日、ヤンマースタジアム

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 陸上の男子1万メートルで日本新記録を樹立し、東京五輪代表に内定した相沢晃選手(23)=旭化成=はあの日、地元・福島で「陸の津波」を目の当たりにし、身近な先輩を亡くした。節目の今年、同郷の偉大なメダリストを追って五輪をめざす思いを語った。

あいざわ・あきら 1997年7月生まれ。福島県須賀川市出身。178センチ、62キロ。長沼小3年で陸上を始め、長沼中、学法石川高、東洋大で活躍。大学4年時にユニバーシアードのハーフマラソンで金メダルを獲得した。大学4年では大学3大駅伝すべてで区間新記録を出し、箱根駅伝では花の2区の区間賞で、金栗四三杯(最優秀選手)を受賞した。

 ――中学1年の3月、東日本大震災がありました。自宅は太平洋から遠く離れた内陸部の福島県須賀川市。しかし、近くの農業用の藤沼ダムが決壊し、大量の濁流が「陸の津波」となって流れ、8人が死亡・行方不明になりました。

 「当時、自宅にいました。今まで経験したことのない揺れでした。それ以上に驚いたのは、ダムが決壊して簀ノ子川の水が自宅の方へ押し寄せたことです。あふれた水が自宅の前の道路に流れていきました。私の家は川からちょっと離れていて大丈夫だったのですが、多くの家屋が流されました。近くの図書館に避難しました」

 ――犠牲者の中に同じ中学に通う女子生徒もいました。

 「家がすぐ近くで、その時は…

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