人工衛星の中に宇宙寺院 世界遺産の京都の寺が計画

大村治郎
[PR]

 京都の世界遺産醍醐寺京都市伏見区)が、2023年に打ち上げ予定の人工衛星内に「宇宙寺院」を建立することを計画している。「宇宙からの大きな目線」で平和を祈るためで、8日には初の「宇宙法要」を同寺で営んだ。

 人工衛星開発会社テラスペース(同市左京区)との共同計画。縦20センチ、横30センチ、奥行き10センチ大の衛星内部に大日如来像や曼荼羅(まんだら)をまつり、高度約400~500キロの軌道を約1時間半かけて周回させ、地球の平和を祈るという。

 地上で受け付けた参拝者の願いごとを衛星へ転送して、宇宙から祈願してもらうことが可能。スマホのアプリで衛星の位置を確認して、空に向かって参拝もできる。携帯電話の電波が届かない山間部の寺などと通信できるようにして、防災に役立てる構想もある。寺院名は浄天院劫蘊寺(ごううんじ)。劫は「極めて長い時間」、蘊は「人間存在」を示す。

 宇宙法要では、醍醐寺の壁瀬宥雅(かべせゆうが)執行長(しぎょうちょう)らが宇宙全体の平和や疫病退散などを祈った。今後も定期的に営むという。(大村治郎)