巣ごもり向き?ノンアル・低アルのワイン 若者らに浸透

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進藤健一
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 コロナ禍で巣ごもり生活が続く中、ワイン風味のノンアルコール飲料や低アルコールのワインを自宅で楽しむ人が増えている。健康意識の高まりや、若い世代のお酒に対する価値観の変化もあるようだ。

 東京、神奈川、千葉、埼玉など10都府県を対象とした緊急事態宣言の延長が決まった2日午後10時ごろ。横浜市内のマンションでリモート飲み会が始まった。「明日はパートがあるからノンアルにしてみるね」。画面に映った友人(52)に、女性(51)は「私もここんとこ飲み過ぎてるから、低アルで」と答えながらグラスを傾けた。

 サントリーによると、お酒を飲んだ気分が味わえるノンアルコール飲料全体の2020年の市場規模は5年前と比べ、13%増える見通しという。昨年はコロナ下での生活の変化で、ノンアルコール飲料を飲んだ経験がある20~30代の約2割がさらに「飲む量が増えた」と回答。その理由は「健康に気をつけたい」「休肝日をつくりたい」など健康面を意識したものが大半だった。

 ワイン風味のノンアルコール飲料は、ワインからアルコールを抜いたものや、アルコールを含まない無発酵の果汁を使ったタイプが一般的。この分野では先駆けの「交洋」(三重県四日市市)が輸入する人気のドイツ産のノンアルコールの発泡ワイン「カールユング スパークリング ドライ」は、アルコール分子を低温で真空抽出して除去。熱による劣化が生じないため、ワイン本来の香りと味を損ないにくいという。750ミリリットル入り、希望小売価格1千円(税込み)。「コロナ禍で在宅勤務が増えてついつい飲酒量も増え、肝臓を休ませたいといった人にも人気です」と担当者は話す。

 ワインからアルコール分を取り除くには、ほかに、逆浸透膜という特殊なフィルターを通したり、スピニングコーンカラムと呼ぶ特殊な蒸留機を使ったりする方法がある。ワインが原料なのでいずれもワイン本来の香りやおいしさを楽しめるのだという。

 農業生産法人「ひるぜんワイン」(岡山県真庭市)が手がける「妖精たちの宴」は、ネットでランキング1位となるなど人気の一本。ヤマブドウを搾った果汁を加熱殺菌後にタンクに5カ月から1年間、貯蔵し、無濾過(ろか)で瓶詰めした。甘み、酸味、渋みのバランスが良く、深い味わいがある。720ミリリットル入り、希望小売価格3024円(税込み)。担当者は「お酒ではないけど、単なるジュースでもない。生活習慣病の予防や美肌効果も高いとされるポリフェノールが豊富なのも喜ばれている」と説明する。

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