会社員コレクターが選ぶ現代アート 今注目の若手作家は

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田中ゑれ奈
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 現代アートを買うなんてどうせ、一部のお金持ちの道楽。そんなイメージを覆すユニークなグループ展が、大阪市のテヅカヤマギャラリーで開かれている。西日本在住の「サラリーマンコレクター」3人が注目の若手作家をセレクトし、自慢のコレクションとともに紹介している。

 アートの世界で、作品を購入する個人コレクターは必ずしも受け身のお客さんではない。ギャラリーやアートフェア、芸大や美大の卒業制作展も回り、まだ美術館には並ばない原石のような作家を発掘し、陰に陽に見守る。学芸員やギャラリスト、評論家といった人々と並ぶ、プレーヤーの一勢力だ。

 出展した3人は、いずれも現代アートの収集歴は5年以内。テヅカヤマギャラリーの岡田慎平・アシスタントディレクターは、「会社勤めの給料の中でやりくりしながら、好きなアート作品を購入して楽しまれている方」と参加条件を説明する。今回は関西ゆかりの若手作家を中心に、4、5人ずつ推薦した。

 大阪在住、30代前半の播磨勇弥さんが選んだ一人は、1992年生まれの宮原野乃実(ののみ)。代表作の「ざくろ」シリーズは割れた陶製手榴弾(しゅりゅうだん)を金継ぎの要領で再構成し、その上にガソリンスタンドなどのジオラマ模型を載せる。飯田美穂(91年生まれ)は、名画や展覧会ポスターをモチーフにしつつ人物の顔のパーツを点に置き換えるなど、力の抜けたユーモアをにじませる。「元ネタ」がわかるアートファンにはニヤリとされそうだ。

 福岡在住、30代半ばの有田…

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