漫画「タッチ」名場面の舞台 鳥取市民体育館が解体

宮城奈々
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 老朽化と耐震不足のため建て替えが決まっている鳥取市民体育館(吉成3丁目)の解体工事が1月に始まった。同体育館は人気漫画「タッチ」の舞台になったことでも知られているが、新たな体育館は2023年に開館の予定だ。

 市民体育館は1973年に建設。ここ数年は年間に約10万人が利用し、多くの市民に親しまれてきた。しかし、2010年度に行った耐震診断で、震度6強以上の揺れで倒壊する可能性が高いと判明。市は現地での建て替えを決め、昨年12月28日に閉館した。

 市民体育館は、あだち充さんの人気漫画「タッチ」のクライマックスで描かれたことでも知られる。作品が「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中だった86年、市民体育館は高校総体(インターハイ)の新体操競技の会場になった。物語では、ヒロインの浅倉南が同体育館が舞台のインターハイに出場。主人公の上杉達也は甲子園の開会式を欠席して鳥取に向かい、体育館近くを流れる新袋川とみられる土手でヒロインに告白する。

 市教委生涯学習・スポーツ課によると、新しい体育館は23年6月にオープンする予定。空調設備を設けるほか、河川の氾濫(はんらん)に備えてメインアリーナを5メートルかさ上げするなど防災機能を強化するという。総事業費は約55億円。(宮城奈々)