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 島津製作所は物体の表面に付着した新型コロナウイルスを検出する「拭き取り検査試薬キット」を開発し、8日に発売した。多くの人が触れるパソコンやドアノブ、水道の蛇口などに付いたウイルスを高感度で簡単に検出できるという。

 1キット(100検査分)で税抜き27万5千円。介護施設や交通機関など向けに検査を請け負う業者や医療機関に販売する。施設や病院の清掃が適切になされているかといった衛生管理に生かすことで、モノを介した感染拡大の防止が期待できるという。

 物体の表面を湿った綿棒で拭き取り、専用の濃縮液を加えて遠心分離することでウイルスを濃縮。PCR法で陽性か陰性かを判定する。これまで数時間以上かかっていた濃縮から判定までの工程を約100分に短縮した。

 2016年に開発した、ノロウイルス用の拭き取り検査キットの独自技術を応用した。国内で年間1千キット(10万検査分)の販売を目指し、海外への輸出も検討するという。(佐藤秀男)