「芋焼酎」で農地を再生 50・60代会社員が担い手に

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佐々木洋輔
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 荒廃農地を畑に戻し、栽培したサツマイモから焼酎をつくる。津市内の住民団体が、耕作放棄された畑から加工品をつくる「6次産業化」に成功した。増える耕作放棄地の解消に向け、津市農林水産政策課の担当者は「作付面積は小さいけれど大きな一歩。ほかも続いてほしい」と期待する。

 サツマイモ畑は、津市の三重大学キャンパスの北、伊勢湾に臨む町屋海岸の近くにある。その大きさは50メートルプール1個分よりも少し大きい約1600平方メートル。地元の津市栗真町屋地区の住民ら10人でつくる「町屋百菜」の畑だ。

 海に近いこの地域では、古くからサツマイモ栽培が盛んで、名産「町屋芋」で知られている。しかし、20年ほど前から、徐々に高齢化と後継者不足が進み、耕作放棄地が増加。放棄地には雑草や木が生い茂り、害虫や野生動物がすみつくなど問題が深刻化していた。

 こうした地域課題に取り組もうと、地区の祭りや海岸の清掃などの町おこし活動をしている住民団体「町屋百人衆」のメンバー10人が、荒廃農地再生団体「町屋百菜」を発足。住宅設計の仕事の傍ら、サツマイモの栽培に取り組んでいた西田尚郎さん(64)が代表となり、「どうせなら芋焼酎に」と、昨年1月に事業をスタートさせた。

 草木が茂る放棄地を、借りて…

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