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 【栃木】高校生が育てた和牛の肉質や日ごろの取り組みを競う「和牛甲子園」が1月にあり、鹿沼南高校が「枝肉評価部門」で優秀賞を受賞した。入賞は鹿沼南高にとっては初めて。「高校牛児」が愛情を注いで育てた和牛が評価された。

 全国農業協同組合連合会(JA全農)主催。今年で4回目。コロナ禍のためオンライン開催となった。19県から33校が参加し、県内からは宇都宮白楊や栃木農業など6校が出場した。入賞は4年前から出場する鹿沼南高だけだった。

 枝肉評価部門は肉の品質を測って競った。33校47頭の中から選ばれた。出品したのは鹿沼南高で生まれた2歳7カ月、860キロの去勢牛。霜降りの程度を示す「BMS」が最高の12だったほか、肉の光沢や締まり具合がA5とされるなど高評価だった。

 同校が飼育する和牛は約40頭で、ホルスタインやブラウンスイスも育てる。授業で世話もするが、部活動の「牛部」が毎日、きめ細かく面倒をみている。同部の前身は10年前に設立した畜産同好会で、活動が評価され、今年度に部に昇格した。

 部員は約10人。朝夕2回の餌やりや除ふん、ブラッシングやエコー診断などを続けている。牛の体温を測り、体調管理をすることも重要だ。牛舎に取り付けられたライブカメラを通じて、部員たちは常にスマホで牛の状態をチェックしている。

 部長で食料生産科2年の小池清美さんは「うれしい。牛は可愛い。病気にならないよう管理することを特に気を付けている。来年は最優秀賞を取りたい」。小池さんの双子の妹、正美さんは普通科だが牛部で活動している。「動物と関わることができて楽しい」と話した。

 同部顧問の阿久津昌世教諭(49)は「多くの人たちが牛の世話に関わったが、部員たちはよく頑張った。その経験を下級生にも伝えていってほしい」と語った。

 同校で畜産を学んだ生徒の多くは、畜産農家で働いたり県農業大学校に進んだりして、農業に携わっていくという。(中野渉

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