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 ミャンマー国軍のクーデターに抗議する街頭デモは全国各地に広がり、参加者も連日、増えている。抗議は路上にとどまらず、国軍系企業の製品の不買運動も起きており、収束の兆しは見えない。

 最大都市ヤンゴンでは8日、民間企業の会社員に加え、看護師や公務員ら大勢がストライキをし、学生らのデモに合流。アウンサンスーチー氏の肖像を掲げ、抵抗を示す3本指を立てるポーズをして行進した。

 ヤンゴンの芸術家テンアーカーミンさん(28)は朝日新聞助手の取材に「新型コロナウイルスで国民が苦しんでいる時に、国軍はクーデターに踏み切った。今後、大勢の人たちが暮らしに困るだろう。民主的な国家を取り戻すため、独裁者を倒さなければならない」と語った。

 首都ネピドーでは銃や盾を構える警官隊と、ヘルメットをかぶったデモ隊が向き合った。警察の放水車が水を放つと、デモ隊は拳を突き上げて抵抗。参加者の中には水圧に押されてよろめき、目を押さえて倒れ込む人もいた。

 デモを主導しているのは学生グループやスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)の若い党員で、1980年代の民主化運動の指導者であるミンコーナイン氏とも連携。デモが大規模化したのは、知名度があるミンコーナイン氏がSNSを通じ、ストライキや国軍系企業のビールやたばこなどの不買を呼びかけたことも背景にあるようだ。

 これに対し国営放送のアナウンサーが8日、「国家の安定や法の支配を妨害する犯罪には、法的な措置を辞さない」とする文章を読み上げ、デモ参加者に警告した。

 ミャンマーでは過去にも国軍が民主化運動を武力で鎮圧しており、今後、さらに強硬な手段に出るのではないかとの懸念が広がっている。(バンコク=福山亜希、乗京真知)

「和平の実現、簡単ではない」

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