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第2回小池知事、時短要請で「2度のミス」 失速した政治決断

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医療危機コロナ東京100days②
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 経済か、感染対策か――。コロナ禍で問われ続けた判断が、「第3波」ではさらに難しさを増した。そして、そのタイミングを見誤ったとき、人々の生活に大きな影響を与えることになる。(敬称略)

二度目の緊急事態宣言が出された舞台裏を追う全6回の連載です。第2回は、政府に宣言発出の政治決断を迫った小池氏自身の「決断の遅れ」に迫ります。

 感染の波が「第1波」「第2波」に比べて格段に大きくなった第3波で、東京都知事小池百合子は2度、「政治決断」の時期を逃したように見える。いずれも、飲食店などを対象とした営業時間短縮の要請に関してだ。

 「私、8時をお願いしたいと申し上げました。しかし、そのときに知事は『他の方法で努力します』と言われた。東京は東京のやり方でやりたいと」

 首都圏で2度目の緊急事態宣言の期間が始まった1月8日。首相の菅義偉は民放の報道番組に出演し、時短要請をめぐり閉店時間の午後8時への繰り上げを小池に電話で要請した際のやり取りを明かした。

 「一貫して(専門家による政府の)分科会の先生方は『8時』、ここは強く要請されていた」とも述べ、小池への不満をにじませた。

 一方の小池は、「感染防止に効果があるというエビデンス(科学的な根拠)を出してほしい」と主張し、年明けまで閉店時間の繰り上げに応じなかった。

 判断を変える大きなタイミングは2度あった。

 「重症者数は増えていない状…

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