第3回尾崎氏のシグナルに「お見合い」 宣言後も昼飲みは続く

有料会員記事コロナ医療危機

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医療危機 コロナ東京100days③
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 緊急事態宣言に向けて水面下の動きが活発化した年末年始、東京都内の医療現場は限界に近づきつつあった。「第3波」の当初から懸念されていた危機的な状況について、ある医療関係者は増え続ける感染者を大雨にたとえ、「土砂崩れがあちこちで起きている」と表現した。(敬称略)

二度目の緊急事態宣言の舞台裏を追う6回の連載です。3回目は、早い時点で発せられた医療現場からのシグナルに対し、国や都の対応が遅れた背景に迫ります。

 昨年12月29日、昭和大学病院品川区)は苦しい判断を迫られていた。集中治療室(ICU)に用意している新型コロナの重症患者用の6床は満杯。コロナ以外の救急患者に備えるためには、これが限界だった。それでも、病院には「重症患者を受け入れてもらえないか」との問い合わせが相次いでいた。

 重症患者は入院が長期化しがちで、一度埋まったベッドはなかなか空かない。そこに新たな患者の受け入れを頼まれる――。

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搬送されてきた新型コロナウイルス感染症の重症患者に対応する医療スタッフたち=2021年1月15日、東京都品川区の昭和大学病院、同病院提供

 病院はこの日、重症患者用の病床を7床に増やした。それでも足りず、大みそかには8床に、年が明けた1月6日には11床まで増やした。設備が整っている病院は限られるため、「体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))で対応が必要な患者の受け入れを頼まれると、なかなか断れなかった」と病院長の相良博典(61)は語る。

 病院では「第3波」が本格化した昨年11月後半から、重症患者が増加していた。

 特に目立ったのが、糖尿病や…

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コロナ医療危機

コロナ医療危機

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