ワクチン司令塔は「劇薬」か 河野氏に託した政権の浮沈

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坂本純也

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 新型コロナウイルスの猛威にさらされる菅政権。頼みの綱とするワクチン接種の担当を、閣内の「突進力」に託した。

 通常国会が開幕した1月18日夜、官邸で記者団の前に立った菅義偉首相(72)は「ワクチン感染対策の決め手だ。体制を強化することとした」と表明。接種に向けた政府内の調整役に、河野太郎行政改革相(58)を起用する考えを明らかにした。

拡大する写真・図版ワクチン担当を任された後、閣議に臨む河野太郎行政改革相=2021年1月22日、首相官邸、恵原弘太郎撮影

 前日17日の時点で、新型コロナによる全国の重症者は973人に上り、15日連続で過去最多を更新した。コロナ対応が「後手」批判を浴びる中、首相らはワクチンの接種を国民の不安を和らげる切り札と位置づけていた。

 官邸幹部は「発信力がある。国会答弁を一手に担う閣僚もいた方がいい」と河野氏への期待を語った。ただ、与党幹部からは、時にスタンドプレーに走る河野氏に「ほかの閣僚らと役割分担ができるのか」と不安の声も漏れた。

 それから4日後、混乱は起きた。

 「その部分、ぜんぶ、一文、削除してほしい」

長く交錯を続けてきた河野氏と菅首相の歩みを後半では紹介します。ワクチン接種について、党幹部は河野氏に「失敗したら菅政権が終わってしまうぐらいの話だ」と重みを伝えた話も。

 河野氏は22日午前の記者会…

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