独など3カ国、ロシア外交官を追放 反政権デモ巡り対抗

ベルリン=野島淳
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 ドイツ外務省は8日、在ベルリンのロシア大使館の外交官1人を国外追放とする、と発表した。ロシア政府がロシア駐在のドイツ外交官を国外追放としたのに対抗する措置。スウェーデンとポーランドも8日、ドイツと同様の措置をとった。両国とも、外交官がロシアから国外追放とされていた。

 ロシア政府は5日、反政権活動家のアレクセイ・ナバリヌイ氏の釈放を求めて1月にあった反政権デモに3カ国の外交官各1人が「参加した」として、国外追放を発表していた。

 ドイツ外務省は8日の声明で「ロシアの決定は決して正当化されない。ドイツ外交官は外交官の地位などを定めたウィーン条約に基づき、合法的な手段でロシアの動向を観察するという役割を果たしたに過ぎない」と反論。今回のロシア大使館職員の国外追放は、このロシアの決定に対応するものだとした。

 ロシア当局は1月、毒殺未遂事件後にドイツで療養中だったナバリヌイ氏が帰国した後、過去の執行猶予つき有罪判決に絡む出頭義務違反で拘束。その後、全国で釈放を求める大規模なデモが起きている。(ベルリン=野島淳