[PR]

 北朝鮮の平壌で8日、朝鮮労働党の中央委員会総会が始まった。1月の第8回党大会で示された国家経済発展5カ年計画に基づいて経済部門が立てた今年の目標をめぐり、金正恩(キムジョンウン)総書記が「消極的で保身主義的」と不満を示した。朝鮮中央通信が9日に伝えた。

 同通信によると、正恩氏は総会で、5カ年計画について「今年の事業計画を詳細に検討し、党中央委員会が示す必要がある」と指摘した。新型コロナウイルスが経済に与える影響に言及し、「非常防疫の状況が続く中でも、経済建設を活発に推し進め、人民の生活を向上させる」と強調した。

 そのうえで正恩氏は、国家経済指導機関が今年の目標を立てる過程で「消極的で保身主義的な傾向」が明らかになったと批判した。金属工業と化学工業に投資を集中し、鉄鋼材や化学肥料の生産能力を上げる必要があると主張した。

 正恩氏は1月の党大会でも、過去5年間の経済政策について失敗を認め、経済を他国に依存しない「自力更生」による経済再建の必要性を訴えている。(ソウル=鈴木拓也)