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 今月実施される熊本県南阿蘇村長選に立候補を表明している現職、吉良清一氏(65)の後援会が村内の一部地域で配ったビラ「後援会便り」に、複数の区長名と並んで「(選挙管理委員)」との記載があることが分かった。

 ビラには「村長を応援しています」との文言の下に配布地域の各区長名を記載しているが、1地区のみ区長の名前の代わりに「(選挙管理委員)」と書かれていた。公職選挙法は、公務員などの地位を利用した候補者推薦への関与などを禁じている。県選管によると、選挙の直前に不特定多数にビラが配られていれば事前運動になる恐れがあり、選管委員が関与していれば公職選挙法違反の可能性がある。

 村選挙管理委員長を務めているこの地区の区長(71)は取材に「ビラの作成自体を知らず、3日に初めて見て驚いた。知っていたら削除を求めた」と話した。吉良氏と後援会は「政治活動として作成したが、選管委員でもある区長の名前を入れるのは好ましくないと思い、こちらの判断でそう記載した」と説明。他の地域で配ったビラでも、区長名の位置に「(准公務員)」と記したものがあるという。後援会幹部は「選管委員が地位を利用して応援しているように捉えられるとは思わず、考えが足りなかった」と話している。(後藤たづ子)