【動画】衝突事故を起こした潜水艦「そうりゅう」=濱名康祐撮影
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 海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」が高知県土佐清水市の足摺岬沖で民間船と衝突した事故で、第5管区海上保安本部は9日早朝、高知市の高知港沖に停泊するそうりゅうの調査を始めた。事故当時の様子や損傷状況などを確認し、業務上過失往来危険の疑いもあるとみて調べている。

 第5管区海上保安本部によると、9日午前7時ごろ、高知海上保安部の巡視船「とさ」が、高知港沖約2キロの海上で待機していたそうりゅうに向かい、職員約40人が艦内などに入った。潜望鏡やアンテナの損傷程度の確認や乗組員への事情聴取を実施し、航海のルートなども調べる。

 衝突事故は8日午前11時ごろ、足摺岬南東約50キロの沖合で発生した。海上幕僚監部や海保によると、そうりゅうには約65人が乗艦して訓練中で、潜望鏡やアンテナが海面に出る「潜望鏡深度」まで浮上するところだった。民間船を確認したが、よけきれなかったという。この事故で乗組員3人が打撲などの軽傷を負った。

 民間船は香港船籍の貨物船「オーシャン アルテミス」(5万1208トン)で、中国・青島から岡山県倉敷市の水島港に向かっていた。負傷者はいないという。9日午前、高知県の室戸岬沖を通過し、紀伊水道を北上している。(今林弘)