国内最古級の哺乳類化石、福井で発見 新種の可能性も

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大西明梨
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 福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)と同県大野市教育委員会などの共同研究チームは、大野市の地層「手取層群伊月層(てとりそうぐんいつきそう)」(約1億2700万年前、白亜紀前期)から国内最古級の哺乳類の化石が発見されたと発表した。また、同じ地層で哺乳類に似た爬虫(はちゅう)類の化石も見つかった。いずれも恐竜時代生物の多様性を知る重要な資料という。

 この地層で発掘調査をしてきた大野市教委文化財課主任学芸員・酒井佑輔さん(32)が2019年6月、左下あご骨の一部(長さ13・1ミリ、高さ5・8ミリ)の化石を発見。市教委や同館などによる共同研究で、下あご骨に三つの大きな突起が並んだ形をした歯が残っていたことなどから、原始的な哺乳類のグループ「真三錐歯類(しんさんすいしるい)」に属する種の化石と判明したという。

 同類は、恐竜とともに生息していた哺乳類。多くはネズミほどの大きさだが、中には体長70センチ超もおり、昆虫などを食べていたとみられる。白亜紀後期(約8千万年前)には絶滅したと考えられているという。

 真三錐歯類はこれまでに国内で3種(石川県白山市で2種、勝山市で1種)の化石が見つかっている。3種のうち、白山市の約1億2100万年前~1億3千万年前の地層から発掘された2種が最古と考えられているが、2種の詳細な生息時期が分かれば、今回発見された化石が最古になる可能性もあるという。加えて、歯の形や大きさなどから新種の可能性もあり、引き続き研究を進めていく。

 この化石発見の約3カ月後…

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