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 国の法制審議会が選択的夫婦別姓の導入を提言してから四半世紀。女性の社会進出が進んだのに、なぜ自由に姓を選べないのか。ジェンダー研究者の平山亮さんは、男性たちの想像力を奪う社会構造が背景にある、と指摘します。

平山亮さん
 1979年生まれ。専門は社会学、ジェンダー研究。昨春から現職。著書に「介護する息子たち」など。

 私が研究するジェンダー論の中に「性支配」という言葉があります。これは、性別によって、主張や行動を正当化できたり、周囲から支持されたりする「パワー」に差がある社会のことだと思います。

 たとえば、「ケアの役割を担わされている状態を変えたい」という女性の訴えは、「ケアは女性がするもの」と当然視されている社会では正当化されにくい。一方、男性の「自分の方が稼いでいるんだから、ケアは女性がすべきだ」という反論は、男性が稼ぎやすい社会が事実として存在しているため、正当化されやすい。

 こうした支配構造が典型的に表れているものの一つが、夫婦の姓を巡る問題ではないでしょうか。改姓する女性が訴える不利益より、改姓しなくてよい男性の利益のほうが正当化されているから、なかなか制度が変わらない。

「男性だって生きづらい」 反論するけれど…

 この事実を改めて突きつけられ…

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