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 日産自動車は9日、2021年3月期決算の純損益が5300億円の赤字になりそうだと発表した。研究開発費などを抑制した効果で、赤字幅が昨年11月の予測より850億円縮小すると見込む。ただ半導体不足による減産が響き、世界販売の見通しは15万台減らし401万5千台に修正。売上高も2400億円減の7兆7千億円を見込む。

 20年4~12月期は純損益が3677億円の赤字(前年同期は392億円の黒字)だった。四半期ごとの業績を発表するようになった04年以降、この期間で純損益の赤字は初めて。

 売上高は前年同期比29・2%減の5兆3174億円、本業のもうけを示す営業損益は1316億円の赤字(同543億円の黒字)。販売台数は278万台で、前年同期の369万7千台から24・8%減った。

 10~12月期は、米国市場全体の販売台数が前年同期なみに戻る中、日産は19・3%減と苦しんだ。ただ、米国では値引きの原資となる販売奨励金を140億円減らし、1台あたりの販売価格を5%上昇させた。構造改革は効果を上げているとして、内田誠社長は「(10~12月期では)1・2%の営業利益率。来年は着実に利益を生める」と、22年3月期の営業利益率2%の目標達成に自信を見せた。(神沢和敬)