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発毛のカギとなる細胞特定、脱毛症治療に資金集め 理研

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杉浦奈実
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 理化学研究所などのチームが、髪の毛のもとになる細胞を体外で100倍以上に増やす方法を開発し、さらに、毛を何度も生やすために重要な細胞を特定したと発表した。脱毛症の治療に結びつく成果で、まずは男性型の脱毛症の臨床研究に向けた募金を始めた。

 研究成果は10日付の科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。

 チームはマウスの細胞を培養し、毛を作り出す「毛包(もうほう)」のもとになる器官を2012年につくった。毛のないマウスに移植すると、そこから毛が生えることを確認した。ヒトの細胞を培養することで、今回一つの毛包を約100倍に増やすことに成功した。

 さらにチームは、毛が繰り返し生え替わるのに特に必要な細胞を見つけた。細胞のうち、表面に特定のたんぱく質を持つものが、繰り返し毛を生やすための鍵を握っていることを突き止めた。この細胞は天然の毛包にも含まれていた。

 チームによれば、こうした成…

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