ファイザーワクチン1瓶の接種6回→5回 注射器の問題

新型コロナウイルス

富田洸平
[PR]

 米製薬大手ファイザーなどが開発する新型コロナウイルスのワクチンについて、田村憲久・厚生労働相は9日の衆院予算委員会で、1瓶あたりの接種回数を6回から5回に見直す考えを明らかにした。国内で確保している注射器だと5回分しかとれないとわかったため。政府は同社製で1億4400万回分(7200万人分)の接種を想定しているが、減る可能性がある。厚労省は同社と協議するとしている。

 このワクチンは12日の部会で承認の可否を審議する。正式に承認されれば来週にも一部の医療従事者から接種が始まる見通し。厚労省は週内にも実施手順などをまとめた手引を改訂し、自治体に示す。

 厚労省によると、ワクチンは原液が瓶に入っていて、生理食塩水で薄めて使う。接種の際は瓶に注射器を刺し、決まった量を吸い上げる。同社から1瓶につき6回分とれると伝えられていて、1月にあった自治体向けの説明会でも同様の説明をしていた。

 だが、6回分をとるには特殊な注射器が必要だと判明。国内で確保している注射器を確認したところ、大多数は針や注射器の中にワクチンの液体が残るタイプで、5回分しかとれないことがわかった。厚労省は特殊な注射器の確保を進めている。

 厚労省の担当者は「あくまで総回数(1億4400万回分)で契約を結んでいる。これからファイザーと相談する。減るかどうかは現時点では何とも言えない」としている。一方、厚労省幹部の一人は「(1瓶につき)5回分しか接種できないことを前提とするしかない」とし、接種回数が減る可能性を示唆した。(富田洸平)

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]