菅政権の支援で3選した市長が語る 「一番悲しいのは」

有料会員記事

国吉美香
写真・図版
沖縄県浦添市長選で当選確実の知らせを受けて笑顔で花束を受け取る現職の松本哲治氏(中央)=2021年2月7日午後11時17分、浦添市、国吉美香撮影
[PR]

 那覇市にある米軍那覇軍港の移設受け入れが問われた沖縄県浦添市長選で、「2度の公約やぶり」などと批判されながらも、3選を果たしたのが松本哲治市長(53)だ。「反対」→「容認だが、独自案」→「独自案を撤回し、受け入れ」――。官房長官時代から沖縄政策を担ってきた菅義偉首相との距離を縮めるなかで、スタンスを変遷させてきた。注目された選挙戦の直後、朝日新聞などのインタビューに松本氏が胸の内を語った。

 7日に投開票された市長選。菅首相からの異例の応援や、自公の推薦を受けた松本氏は3万3278票を獲得。玉城デニー知事や立憲、共産、社民などが支援した新顔に1万票以上の差をつけて、当選した。

 ――選挙戦を振り返って。

 最後まで緊張の抜けない選挙戦でした。2期8年で非常に難しい判断もあったので。

 ――米軍那覇軍港の浦添市沿岸部への移設のことですね。移設容認という立場について、信任は得られたと考えますか。

 ある一定程度、信任は得たと思っています。国や県、那覇市も色んな意向があり、総合的な判断として私が下したんだということを、その苦渋について良く理解していただいたと感じています。

 ――1万票以上の差がつきました。ただ、移設反対の意見も一定程度あると思います。どのように進めていきますか。

 私が3万票、相手が2万票と言っても、私に入れた方の中にも軍港(移設)自体は引っかかっているという方、たくさんいらっしゃると思うんですよ。引き続き、知事、那覇市長と協議をして、軍港そのものを造らざるを得なくても、自然環境保護に努めていくことは絶対条件だと思っています。私の名前を書いてくれた3万人が全員軍港(移設)を歓迎しているわけではありません。

 ――改めて伺いますが、市長は軍港は(浦添に)いらないという考えですか。

 当然でしょう。市民は全員思っていると思います。

 ――それでもなぜ「苦渋の決断」と受け入れたのでしょうか。

 これは、浦添市民が決して望…

この記事は有料会員記事です。残り1360文字有料会員になると続きをお読みいただけます。