よしながふみの「大奥」完結 男女逆転、アイデアの源は

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聞き手・増田愛子
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 男女の役割が逆転した江戸時代という大胆な設定で注目された、漫画『大奥』(白泉社)が26日発売のコミックス19巻で完結します。王道の時代劇に題材を採りつつ、「女とは」「男とは」と問いかける今日的な視線は多くの読者を引きつけました。約16年半にわたる連載を走りきった、作者のよしながふみさんに話を聞きました。

 ――約16年半にわたる連載が終わりました。

 最初は、5巻ぐらいで描けるのではないかと思っていました。でも、始めてすぐに無理だと気づいて。今は、読者の皆様に最終回までお届けできて、ホッとしているというのが正直なところです。皆さんがどう受け止めて下さったかは、5、10年経ったところで、私にもジワッと分かってくるのかなと思います。

 ――女性が政治をつかさどり、社会を支えているという設定や、鎖国や赤穂事件といった史実に沿った物語の展開は、どのようにして生まれたのでしょう?

 「何世代にもわたり、王女が治めている国」というアイデアが始まりです。単純に漫画として面白いと思ったので。ただ、そんな思考実験は、ファンタジーでないと描けない。でも、私には、ゼロから世界観を作るのは無理だなと思っていたんです。

 2003年に放送されたドラマ「大奥」を見て、本当の歴史に乗っかる形でやればできるかもしれないと考えつきました。このドラマが、若い人にも人気だったので、パロディーとしても成立する、と。

「大奥」という閉塞的なシステムの中で、よしながさんが描こうとしたこととは。インタビュー後半では、現在も連載中の『きのう何食べた?』と『大奥』の意外な共通点についても語って頂きました。

 ――もともと、1983年版…

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