世界最大手の日本進出、国内半導体産業のてこ入れなるか

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鈴木康朗、伊藤弘毅
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 半導体の受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC、本社・台湾)が9日、日本国内に研究開発拠点を新設すると発表した。同社は、半導体に細かい回路を書き込む「微細化」技術で他の追随を許さない。最先端企業の誘致は、関連産業にとって技術力を高める好機で、日本政府にとっても悲願だった。米中摩擦や感染症の流行で部品供給網(サプライチェーン)が途絶えるリスクが高まっていたことも追い風となった。

生産ラインは奪い合い

 半導体業界ではいま、TSMCなど受託生産企業の生産ラインをめぐって、奪い合いが起きている。新型コロナウイルスの感染拡大による在宅勤務の広がりや「巣ごもり需要」などで、パソコンやデータセンターなどに使われる半導体の需要が急激に高まったためだ。

 コロナ禍により昨春に生産調…

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