ハンバーグに三浦キャベツ 出荷ロスに着目し商品化

佐々木康之
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 神奈川県三浦市特産のキャベツを使ったハンバーグを、食品メーカーの石井食品(千葉県船橋市)が商品化した。どうしても出てしまう出荷時のロスに新たな価値を付けて家庭に届けようと、三浦市や同市農協と協力して開発。初冬から春先にかけて収穫される旬のうまみを、真空パックで閉じ込めた。

 三浦半島を吹き抜ける潮風を受け、ミネラルをいっぱい含んで生まれる甘み。それが三浦キャベツの魅力だ。市内の生産者は1千戸余り。年によって増減はあるが、冬キャベツはざっと8千トン、春キャベツは3万8千トンが出荷される。

 市農協によると、平均して収穫の1割弱は、規格外などで出荷を見送る。価格低迷が重なると、ロスはさらに増える。市農協の出口剛・営農部長は「価格安定を待っている間にキャベツは畑で割れてしまう」。

 1年前、そんな事情を伝えるニュースを石井食品の営業担当者が見た。同社は2016年から、全国各地の1次産品を生かして加工食品を開発する「地域と旬」という取り組みを約30地域で展開しており、新たに三浦キャベツをターゲットに定めた。

 完成した商品は「神奈川三浦のキャベツを使ったトマトソースハンバーグ ロールキャベツ風」。キャベツの歯ごたえが残るように煮込んだトマトソースをチキンハンバーグと合わせ、ロールキャベツの風味を再現した。

 1月下旬、希望小売価格を200円(税抜き)に設定し、三浦市内のスーパー6店で先行販売。2月には神奈川県内約120店に販売先を広げた。4月末までに約10万食を売る計画だったが、売れ行きが良く、販売計画を20万食以上に上方修正。キャベツの仕入れも6トンから15トンに増やした。

 石井食品は「無添加調理なので安心して食べることができる。生鮮野菜を日持ちする商品に変え、販路拡大に貢献できれば」。商品はネット(https://cp.directishii.net/miura別ウインドウで開きます)でも購入できる。(佐々木康之)