UAE探査機が火星軌道に アラブ初、宇宙開発を重視

ドバイ=伊藤喜之
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 日本のロケットに搭載され、打ち上げられたアラブ首長国連邦(UAE)初の火星探査機「HOPE(ホープ)」が10日未明(日本時間)、火星を回る軌道に入ることに成功した。探査機の火星到達はアラブ諸国として初めて。

 HOPEは昨年7月に鹿児島県種子島宇宙センターから打ち上げられた三菱重工業のH2Aロケット42号機に積載されて軌道に投入された後、火星に向かっていた。今後は少なくとも火星の1年に相当する687日間にわたって火星を周回しながら、大気の温度や水蒸気、ちりなどのデータを集めて、火星の天候の実態を調べる。

 UAE副大統領でドバイ首長国のムハンマド首長は「アラブ史の新たな章の始まりだ」とツイッターに投稿した。ドバイにある高さ世界一のビル「ブルジュ・ハリファ」は火星にちなんで赤色にライトアップされるなど、国を挙げて成功を祝った。UAEは今年、建国50周年を迎え、国家事業として宇宙開発を重視している。今月は、同時期に打ち上げられた中国の天問1号、米国のパーサビアランスの探査機もそれぞれ火星に到達する予定。(ドバイ=伊藤喜之)