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岐路に立つアリババ(上)

 中国ネット通販大手アリババ集団の創業者、馬雲(ジャック・マー)が昨年10月から約3カ月間、公の場から姿を消して話題になった。背景には、アリババに対して高まる、政府や世論の批判や圧力がある。

拡大する写真・図版約3カ月ぶりに公の場に姿を見せた馬雲氏=インターネット上の動画から

 「あのときの支付宝(アリペイ)にはがっかりしたよ」。広東省肇慶市で小さなレストランを経営する男性(25)は、そう振り返る。新型コロナウイルスの感染拡大で、2カ月にわたり店を閉めざるを得なくなり、月約9万元(約147万円)あった売り上げはゼロに。店舗の家賃1万元を払うのも厳しくなった。

 その時頼ったのが、スマートフォンのネット決済アプリであるアリペイの少額ローンだ。アリババ傘下の金融会社アント・グループが展開し、10億人以上が使う。中国では、特に中小・零細企業が銀行からお金を借りる場合、少額では借りづらく、担保を用意する必要もある。だが、アリペイを使えばスマホで短時間で、担保なしにお金を借りられる。マーが「アリペイの初心はネットを活用して小さい企業の発展を助けることだ」と強調したイノベーションだ。少額ローンで、アリペイは国内トップのシェアを誇る。

 だが、男性はアリペイの画面を…

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