第3回GAFA研究した習政権 アリババにみた「独占の弊害」

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北京=西山明宏
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岐路に立つアリババ(下)

 アリババ集団が本社を構える浙江省杭州市景勝地の西湖から北に車で約1時間の工場地帯の一角に、れんが造りの大きな建物が並ぶ。アリババ傘下の「犀牛智造」の縫製工場だ。昨年9月に対外にお披露目されたばかりの工場内では、ITや人工知能(AI)を駆使した最新の設備が整う。

拡大する写真・図版アリババ集団傘下で製造業を担う犀牛智造の工場=2020年11月、浙江省杭州市、西山明宏撮影

 ロボットが裁断し、縫う前の服が自動で工場内を運ばれていく。この工場の最大の特徴は、アリババの通販サイトの出店企業の商品を作っている点だ。一言で言えば、下請けだ。

 アリババの通販サイトで商品が売れると、その情報が工場に瞬時に届き、売れた分だけの生産を始める。アパレルに限らず、通常の製造業は予測に基づいて売る前に作り、売れなかったら在庫を抱える。企業にとっては、工場や生産の維持コストがのしかかる。そうしたリスクをアリババに頼めばすべて解決できるというわけだ。犀牛の伍学剛・最高経営責任者(CEO)は「我々は新しい製造業の形をつくりたい。世界最大のプラットフォームを目指している」と話す。

 このプラットフォームが広が…

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