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 かつて15歳で暴走族のリーダーになり、少年院に入ったこともある女性が、ドキュメンタリー映画や本で少年院の少女たちの姿を描いています。少年院にいる少女や少年こそが「被害者」だと気付き、かつての自分と彼女たちを重ねる女性が「立ち直りに絶対に必要」と確信するものとは。

拡大する写真・図版少年院の一室で、少女に話を聞く中村すえこさん(左)=記憶製作基金提供

 映画と本を手がけたのは、少年院を出た人たちの自立支援活動に取り組むNPO法人「セカンドチャンス!」のメンバーで、東京都内の私立高校職員として働く中村すえこさん(45)。

 15歳のときにレディースの総長になり、傷害事件で逮捕されて少年院に入ったことがある。暴走行為など「目立つ」非行が中心だった自分のころよりも、今は詐欺や薬物など、「見えにくい」非行に変わったと感じる。

少女たちの生い立ち、実は「被害者」

 かつての自分と同じ境遇の少女たちを撮りたいと思ったきっかけは、活動を通じて出会う少女たちの過酷な生い立ちを知ったことだった。

拡大する写真・図版暴走族に入っていたころの中村すえこさん=提供写真

 幼少期から親からの愛情に飢えていたり、一度も母親と過ごした記憶を持っていなかったり。薬物を乱用する母親を支えるため、食品などを万引きして暮らす子もいた。適切な養育を受けておらず、非行以外に生きていくすべを持ち合わせていない。

 「少年院にいる子たちも、被害者だった」と気づかされた。

 この思いを伝えたいと、クラウドファンディングで資金を集めてドキュメンタリー映画「記憶」を制作し、2019年に公開。今回、その内容と後日談を加えた「女子少年院の少女たち 『普通』に生きることがわからなかった」を出版した。

記事の後半で、映画にも出演した少年院経験者の女性の体験を聞いています

子どもの「サイン」

 映画や執筆を通じ、確信した思…

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