米空母が南シナ海で演習 バイデン政権で初、中国けん制

ワシントン=渡辺丘、北京=冨名腰隆
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 米海軍第7艦隊は9日、原子力空母2隻が南シナ海で軍事演習を行ったと発表した。同様の演習は、バイデン政権発足後初めてで、南シナ海の軍事拠点化を進める中国を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。

 演習をおこなったのは、ニミッツとセオドア・ルーズベルトの空母2隻を中心とする二つの空母打撃群。指揮官は「こうした活動を通して、米国は自由で開かれたインド太平洋の推進に取り組んでいると、地域の友好・同盟国に示し続けることができる」と強調した。

 米国は昨年7月にも、南シナ海で二つの空母打撃群による演習を実施した。バイデン政権は発足直後からトランプ前政権と同様、厳しい対中姿勢を前面に出している。今月5日には米海軍の艦艇が南シナ海で「航行の自由」作戦を展開し、中国による軍事拠点化に対抗する姿勢を示している。

 中国外務省の汪文斌副報道局長は9日の定例会見で、「米国が頻繁に艦船を南シナ海へ派遣して武力を誇示することは、地域の平和と安定につながらない。中国は地域諸国とともに南シナ海の平和と安全を守っていく」と述べた。(ワシントン=渡辺丘、北京=冨名腰隆)