水族館イルカ連続死、プールの構造によるストレス要因か

鈴木剛志
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 【新潟】上越市立水族博物館「うみがたり」でシロイルカなど4頭が相次いで死んだ問題で、市教育委員会は10日、外部有識者による検証委員会(委員長=吉岡基・三重大学大学院教授)がまとめた報告書を市議会文教経済常任委員会に提出した。4頭の死因はそれぞれ異なるが、検証委は施設の構造上の問題などによるストレスで免疫機能が低下したとの見方を示した。

 4頭は2018年4~5月に「横浜・八景島シーパラダイス」(横浜市金沢区)からうみがたりに来た。だが、同年7月と19年3月にバンドウイルカ2頭が死に、昨年5月と7月には2頭しかいないシロイルカが相次いで死んだ。現在はバンドウイルカ2頭だけが飼育されている。

 検証委はストレスの要因について、八景島との飼育環境の違いのほか、うみがたりのプールが外気に触れる構造のため、夏は暑く冬は寒い気候に影響を受けたとした。さらにバンドウイルカのプールについては、隣接する機械室の振動がストレスにつながったという見方を示した。また、最後に死んだシロイルカは、もう1頭が先に死んだことで精神的なストレスが加わった可能性を指摘した。

 市教委によると、これまでに風の吹き込みを軽減するためにプールの水位を下げ、イルカの体調検査を1カ月ごとから3週間ごとに変更した。今後はプールのさらなる防風策や、直射日光への対応策を検討するという。(鈴木剛志)