コロナ40人陽性 38人は黒石の病院職員と患者 青森

新型コロナウイルス

林義則
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 青森県は10日、県内で新たに40人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。1日あたり40人の感染確認は県内で過去最多。このうち38人は黒石あけぼの病院(黒石市)の入院患者と職員、残る2人も病院関係者の知人で、県は1月下旬ごろからとみられる院内感染クラスター(感染者集団)が発生したとの認識を示した。

 県によると40人は弘前保健所管内に住む10~80代以上の男女。27人が病院の入院患者、11人は病院職員で、いずれも同じフロアで勤務するか入院していた。病院では9日に職員1人の感染がすでに判明。このクラスターの感染確認は計39人となった。

 10日夕までに入院患者と職員計50人弱の検査が終わり、今後は残る入院患者約100人、職員約130人全員の検査を進め、保健所による調査に応じて外来患者などにも対象を広げる。

 同病院には認知症患者など高齢の患者が多く入院し、陽性が判明した40人のうち29人が60歳以上。職員も多数が感染したため、県は公衆衛生医師と保健師を、弘前大学付属病院や黒石病院など地域の医療機関も感染管理看護師を病院と保健所に派遣する。県は厚生労働省にもクラスター対策班の派遣を求め、県健康福祉部の有賀玲子部長は「感染拡大防止と医療体制の維持に万全を期す」と話した。

 40人はいずれも軽症か無症状。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は、重症化の恐れが比較的高い高齢の感染患者に対し「適切な医療につなげられるよう力を尽くす」として他の病院での入院を調整する方針を示したが、病床が確保できない場合は黒石あけぼの病院で治療を続ける可能性にも言及した。

 クラスターへの感染経路は不明で、県健康福祉部の有賀玲子部長は「蔓延(まんえん)ではないが、県内でもそれなりに市中感染が起こっている」との認識を示し、今後の感染防止に向け「医療、施設関係者に対策を啓発していく」と話した。

 また県はこの日、感染確認後に入院中だった五所川原保健所管内の70代女性が9日に死亡したと発表した。感染患者の死者は計14人となった。(林義則)

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