会見で幕引きどころか「火に油」万策尽きて森会長辞任へ

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 「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」などと女性蔑視発言をした東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)が11日、辞任の意向を周囲に伝えた。国際オリンピック委員会(IOC)や組織委は一度は幕引きを図ったが、国内外で高まる批判の声に押された形となった。

 「組織委の発足から7年、大会の延期など、森さんだからこそ乗り越えられて来た難局がある」と組織委幹部は語る。

 早大時代にラグビー部に所属したこともある「文教族」として知られ、日本体育協会(現・日本スポーツ協会)や日本ラグビー協会の会長を歴任。元首相の経験として安倍晋三・前首相を筆頭に政治家や官僚、財界に幅広い人脈を持ち、IOCのトーマス・バッハ会長とも太いパイプを築いた。政府、東京都とも「代わりはいない」との考えで一致していた。

 森会長は発言翌日の4日に記者会見を開き「深く反省している。発言は撤回したい」と謝罪。IOCは同じ日に「森会長は謝罪した。この問題は終了と考えている」との声明を発表し、幕引きの構えを見せた。

 しかし、国内外からの批判の声は消えないどころか、記者会見の後で逆に高まった。

 会見で質問をたたみかけられた森会長は「おもしろおかしくしたいから、聞いているんだろ」といらだち、遮る場面もあった。組織委幹部は「かえって火に油を注いでしまった」と嘆く。

 東京都や組織委には合計5千件以上の電話やメールがあり、大会ボランティアや都市ボランティアの辞退者は500人以上となった。インターネットでは、辞任などを求める署名が10万件を超えた。関係者によると、スポンサー企業からも「顧客から抗議が寄せられている」などの声が相次いで寄せられたという。

 選手らからも批判の声が上が…

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