目指すはくまモン? 「ぐんまちゃん」ブランド化に3億円

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森岡航平
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 群馬県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」の認知度を向上させ、ブランド化を図ろうと、県は2021年度一般会計当初予算案に関連経費3億2927万円を盛り込んだ。「ゆるキャラグランプリ」で1位に輝いた実績もあるぐんまちゃんだが、山本一太知事が熱弁する「新しい富の創出」につながるのか。

 ぐんまちゃんのブランド化関連予算は20年度も1億2518万円を計上したが、21年度は2・6倍に。押し上げたのは、1億6328万円を充てるアニメ化だ。20年度予算も含めて1回7分の作品を計39話制作する。

 アニメ制作は東京の制作会社に委託。連続アニメ作品として21年度中にテレビ放映する予定だ。海外放送やインターネット配信も見据え、英語、フランス語、中国語の字幕もつける。ただ、具体的な放送局はまだ決まっておらず、放映料は含まれていない。今後、スポンサーも募るという。

 アニメ放映をPRするため他県のマスコットキャラクターを訪問する全国プロモーションの経費も3800万円計上した。提案を総合的に審査して発注先を決める「プロポーザル方式」で業者を選定していく予定だという。

 イベント参加や誕生日会の開催費用などにも7545万円を盛った。イラストの追加や高品質な公式グッズの開発なども進める予定で、県はぐんまちゃんの「クオリティーコントロール」もしていくという。

 民間調査会社「日本リサーチセンター」(東京)の調べによると、ぐんまちゃんの全国での知名度は40%で、ご当地キャラクター5位。90%を超える「くまモン」(熊本県)や「ふなっしー」(千葉県船橋市)に遠く及ばない。

 ぐんまちゃんのイラストは事前申請して群馬のイメージアップにつながるとして許諾を受ければ、企業が商品のパッケージなどに無償で利用できる。ぐんまちゃんの知名度の向上が、経済効果をもたらすとの考えからだ。

 海外利用を除いて、県内企業や県産品に無償でくまモンのイラスト使用を認めている熊本県によると、くまモンを利用した商品の売り上げは右肩上がりで、20年は1698億円。11年からの累計は9891億円になった。一方のぐんまちゃんは公開データで最新の15年度で191億円。8日の予算発表会見で山本知事はぐんまちゃんの知名度が全国区でないとし、「ぐんまちゃんには大きな可能性がある。日本だけでなく世界経済の活力を取り入れながら新しい富を生んでいきたい」と熱く語った。

 一方、ぐんまちゃんが14年…

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