湯田中温泉の老舗旅館「よろづや」で火災 国登録文化財

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 長野県山ノ内町湯田中温泉にある旅館「よろづや」で11日午後3時20分ごろ、「(敷地内の)松籟(しょうらい)荘の厨房(ちゅうぼう)から火が出ている」と消防に通報があった。県警中野署によると、松籟荘の建物が焼け、従業員の男性2人が煙を吸って長野市の病院に搬送された。

 旅館のホームページによると、よろづやは創業約200年の老舗。また、県教育委員会などによると、火災があった松籟荘は、同じ敷地内の桃山風呂とともに2003年に国の登録有形文化財に指定された。1939年に完成した木造3階建てで、155畳の大広間などを備えている。火災の様子を見たという近所の男性会社員(56)は「湯田中の看板で格が違う。地元にとってショックが大きすぎる」と話した。

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