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 障害者らが通う介護事業所などで起きた「なんでそんなん」とツッコミたくなるエピソードや創作物。これらを70例以上集めた企画展「なんでそんなんEXPO」が岡山県玉野市の宿泊施設「HYM hostel」で開催中だ。企画者は「見方をちょっと変えると面白くなる。否定しない視点で楽しんで」。21日まで。

 早島町の生活介護事業所「ぬかつくるとこ」のプロジェクトの一環。「なんでそんなん」はフランス語で審査がない展覧会を指す「アンデパンダン」をもじったものでもある。

 同事業所代表の中野厚志さん(48)は約20年間、福祉の現場で働き、障害がある人らと触れ合ってきた。周囲から気苦労を心配されることも多いが、「『なんでそんなん』と捉え直せば、現場は面白いことの宝庫」ときっぱり。「理解しがたいことでも、クスッと笑える広い視野を分かち合いたい」と企画した。

 会場には、雑誌やマネキンをテープでぐるぐる巻きにした「ハルマキ」▽床に絵本を並べるのが好きな男の子の行動を再現した「絵本トラップに気をつけろ!」――など不思議な応募作品がずらり。

 丸めた新聞紙などを粘着テープで固めた「ガムテープのタネ」は、「ぬかつくるとこ」を利用する村木美乃里さん(31)の作品。3年ほど前からつくり、大きさや色、重さなどはその日の気分によって様々。母の享子さん(59)は「意味がないような行動でも、認めてもらえると親も子も笑顔になれる。肯定されるだけで救われる人はたくさんいます」と言う。

 入場無料。会期中も「なんでそんなん」なエピソードを募集している。障害の有無は問わず、応募条件は「そこに愛があるか」のみ。作品は原則、ホームページ(HP)や会場で紹介される。詳細は特設サイト(https://expo.nandesonnan.com/別ウインドウで開きます)。(華野優気)

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