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 コロナ禍のバレンタインに楽しみを届けようと、奈良県内の企業が看板商品に一工夫加えたギフトを販売している。直接会って渡すことが難しいことから「リモートバレンタイン」の機運も高まり、インターネットの注文も好調という。

 菓子類の企画・製造・販売を手がける「Lilionte(リリオンテ)」(奈良市)は、ラムネ菓子をチョコレートで包んだ「ショコネ」に、酒を粉末にしてまぶした「カクテルショコネ」(6個入り税別600円)を新たに開発した。

 口に入れると粉末酒が溶け、さわやかなアルコールの香りとチョコレートの甘みが合わさる。味の種類は、カクテルのモヒートと県産イチゴ「あすかルビー」、日本酒と大和抹茶の組み合わせなどで、「食べるカクテル」がテーマだ。

 開発のきっかけはコロナ禍で売り上げに悩んだことと、時間が生まれたこと。奈良の土産として「ショコネ」を販売していたが、コロナ禍で観光客が減り、栢森(かやもり)勇佑代表は「やり方を変えないといけない。チャンスと思ってやりたいことを形にしようと思った」と話す。

 バレンタイン期間に販売する商品1箱につき1枚のくじを入れ、当選者には奈良の土産詰め合わせを送る企画も始めた。奈良の土産物店を支援するためで、県内約15社から商品を仕入れた。「暗い話題の多いご時世でも、みんなで新しいものに触れて楽しんでもらいたい」

 近鉄奈良駅近くのもちいどのセンター街にある「魚万商店」は、一口サイズのさつま揚げを箱詰めした「バレンタインさつま揚げ」(8個入り税別1800円)を売り出し中。色とりどりのハート形や球体のさつま揚げが並ぶ。甘いものが苦手な人や、お酒好きにぴったりのギフトだ。

 魚万商店は1901年創業。今年120周年を迎える。近年はインバウンドで観光シーズンは店に連日行列ができたが、コロナ禍でにぎわいは薄れた。魚谷和良社長は「老舗だからこそ新しいことをやっていかないといけない。店としての歩みを残したい」。

 昨年2月に人気を博した「バレンタインさつま揚げ」をアレンジし、今年は新たに「和風」と「洋風」の2バージョンを用意した。約30種類の試作品から13種類を厳選し、色みや味わいにこだわった。栗とかぼちゃを合わせた「琥珀(こはく)」や、オリーブオイルとガーリックチップを混ぜた「アヒージョボール」など、これまでのさつま揚げとひと味違うものばかり。

 当初はネット販売のみだったが、12~14日のみ直営店(もちいどの本店、学園前店)で店頭販売する。魚谷さんは「商品を通じて、明るい会話や喜びを生むのがわれわれの仕事。味や見た目でみなさんの笑顔を作れたらうれしい」と話す。(平田瑛美)

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