フラワーデモを初開催 きっかけの無罪判決出た地で

伊藤繭莉
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 性暴力に抗議するフラワーデモが11日、福岡県久留米市で初めて開かれた。久留米市は、デモが全国に広がるきっかけとなった、性暴力への無罪判決が出た場所でもある。JR久留米駅の改札前に約40人が集まり、声を上げずに静かに抗議した。

 福岡地裁久留米支部で2019年、酒に酔って眠り込み、抵抗できない状態の女性と性交したとして、準強姦(ごうかん)罪に問われた被告に無罪判決が出た(控訴審では実刑判決、最高裁に上告中)。他にも性暴力に問われた被告への無罪判決が全国で相次ぎ、性暴力の被害者らが街頭に立って抗議の声を上げた。デモは東京で始まり、全国に拡大。県内では主に福岡市の警固公園で行ってきた。

 デモの呼びかけ人の1人黒瀬まり子さんは「声すら上げられず苦しんでいる被害者はたくさんいる。目に見える形で寄り添う人がいることを伝えたい」と語った。

 性暴力被害者の支援などに携わる団体による「刑法改正市民プロジェクト」が、法務省の「性犯罪に関する刑事法検討会」に対し、同意のない性行為を犯罪とする「不同意性交等罪」の創設を求め、インターネット上で署名活動をしている。今回のデモでは参加者に署名を求めた。(伊藤繭莉)