「孤独」担当、厚労相から坂本地方創生相に 首相が指名

菅原普
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 菅義偉首相は12日午前、坂本哲志地方創生相と首相官邸で面会し、新型コロナウイルスの感染拡大で深刻化する「孤独問題」を担当するよう指示した。首相は「いろいろな問題が顕在化している。そういったものを洗い出し、各省庁と調整し、総合的に対策を進めてほしい」などと述べたという。

 坂本氏は閣議後の記者会見で「社会全体のつながりが希薄化している中、新型コロナで人の接触機会が減っている」と指摘。自殺防止、高齢者の見守り、子供の貧困などの対策をめぐり、「それぞれの省庁が様々な支援に取り組んできたが、これらをよりいっそう的確に、必要とする方々に届けていく」と述べた。

 孤独担当の新設は、1月28日の参院予算委員会で、国民民主党の伊藤孝恵氏が要求。伊藤氏が「今はどの大臣が担当なのか」と問うと、首相は「厚労大臣です」と答弁。田村憲久厚生労働相は「任命いただいたのかよく分からないが……」と困惑しながら、「孤独問題もしっかり取り組みたい」と述べていた。

 加藤勝信官房長官は12日の記者会見で、首相の参院予算委での発言について「さまざまな課題は、かなりの部分は厚生労働行政にかかる話であり、それを踏まえて話したと思う」と説明。「坂本氏は1億総活躍、子どもの貧困対策などに取り組んできた。調整担当ということで坂本氏が適任と首相が指名したと承知している」と語った。(菅原普)