DV父に逃げ場所知られ 生活保護の扶養照会は「百害」

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石川春菜
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 コロナ禍で生活に困窮した人に対し、菅義偉首相は「最終的には生活保護」として利用を呼びかけました。生活保護を申請すれば多くの場合、福祉事務所が保護を決める前に、親族に連絡して援助が可能かどうかを確認します。そんな「扶養照会」によってDV加害者に居場所を突き止められたり、親族と絶縁されたりした申請者が後を絶たないほか、親族への連絡を恐れて申請をためらう人も多いです。支援団体は「扶養照会は百害あって一利なし」として、政府に見直しを求めています。

 「年収100万円の両親に扶養照会されると言われ、申請をあきらめた」

 「親戚は生活保護に偏見を持っており、扶養照会をしたとたん、今までとは全く違う姿を見せた」

 生活困窮者を支援する団体「つくろい東京ファンド」が1月下旬からインターネットで、扶養照会をめぐる体験談を募集したところ、こんな投稿が100件以上寄せられた。生活保護の利用者や照会を受けたことがある親族らからだった。

 ある女性は生活保護の申請時、福祉事務所に「父親からDV被害を受け、逃げている」と伝えたにもかかわらず、扶養照会をされた。父親に居場所が伝わり、何度も家に押しかけられ、金銭や家電を奪われた。その後、引っ越したが、「あの時の恐怖は忘れられない」と言う。

 虐待を受けた親や、高齢や絶縁した親族にも扶養照会をされたといった声も多く寄せられた。

 扶養照会は、扶養義務がある…

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