南宏美
何かを少し我慢して生きられるなら(2児の父で膵臓(すいぞう)がん患者の関直行さん)
持病がある人は、新型コロナウイルスに感染しないように気を使う。
2013年に膵臓(すいぞう)がんと診断された会社員の関直行さん(43)は、マスク着用や手洗い、消毒などの基本的な予防策を心掛ける。
家族での外出はせず、スーパーに行く回数も減らしている。
「我慢も慣れると生活の一部になるので、それほど苦しくない」と言う。
がんになってから、そんな経験をたくさんしてきた。
冬になって新型コロナの感染者が急増し、外出を控える人たちがいる一方で、会食や旅行などコロナ流行前とあまり変わらない生活をする人たちもいた。
統計上は2%ほどという自身の5年生存率を思い浮かべながら、ふと思った。
「もし新型コロナの5年生存率が同じくらいなら、みんなもっと気をつけるだろうな」
3歳の息子と11歳の娘の成長を、1日でも長く見ていたい。
本が大好きな長女と図書館に行き、テーマパークや旅行に安心して出かけたい。
生きるための我慢を続ける。(南宏美)
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誰もが経験したことのない日々が続いています。様々な立場、場面の言葉を集めます。明日に向かうための「#コロナを生きる言葉集」。
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