米ファイザー社製の新型コロナウイルスのワクチンが12日、成田空港に到着し、今後ワクチンの国内輸送が本格化する。同社製のワクチンは超低温での管理が求められるだけに、全国の接種会場に円滑に届けられるかが大きな課題となる。その成否は感染拡大防止に直結するだけに、官民で急ピッチの準備が進む。
関係者によると、ワクチンはファイザー社の工場があるベルギーのブリュッセルから成田空港に12日午前に全日本空輸の飛行機で到着。まずは医療従事者を対象に17日にも接種が始まり、4月以降は高齢者らの接種も始まる見通しだ。
空港に着いたワクチンは、近くの倉庫で保管された後、全国各地の拠点病院に配送される。一部はそこでの接種に使われ、それ以外は地域の中小の病院や診療所、集団接種用の体育館などの各接種場所へと個別配送される仕組みだ。
拠点病院までの配送は主に国の管轄で、ヤマトホールディングス(HD)やセイノーHD、独DHLの3社が手がける。拠点病院から接種会場までの個別配送は主に各市町村がそれぞれ配送業者と契約する。佐川急便を傘下に持つSGHDは「複数の自治体から相談を受けており、詳細な輸送条件を詰めている」(広報)という。
引っ越しシーズンと重なるが
高齢者への接種を4月以降に…
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